アルゼンチンバックブリーカーで責め立てられ、ぐったりとなったセレスを、逆さまに担ぎ上げ、両脚をぐいっと大きく割り開かせる。 荒い息をつき、喘ぐセレスを、高々と抱え上げ、勝ち誇るクィーン・ジョー。 その時、太陽を背に、何かが飛来した。 「しぇあっ!!」 裂帛のの気合と共に、流星のような蹴りを放ったのは、ウルトラレディ・ジェニスであった。 ジェニスの跳び蹴りがクイーン・ジョーの胸板に炸裂する。 だが、クイーン・ジョーはセレスを手放すことなく、数歩後退って踏み止まる。 「…重いっ!」 着地したジェニスの目に、逆さまに抱えられ、脚を大きく開かされた格好を強いられた、セレスの屈辱的な姿が飛び込んでくる。 恥ずかしさと怒りに、ジェニスの頬がかっと朱に染まり、ぎゅっと唇を噛む。 「その手を放しなさいっ!!」 とにかく、セレスを放させなければ。 身体ごとぶつかって体勢を崩させようと、身構えたジェニスの背後で、不意に太陽が陰った。 ぞくりと、背筋に冷たいものを感じて振り向くと、そこにはいつの間に転送されたのか、もう一体のクイーン・ジョーがジェニスを見下ろしていた。 「も、もう一体!?」 金属の大きな手が、ジェニスの肩を鷲掴みにする。 この体重差で掴まれたら、ひとたまりもない。 慌てて、その手を振り払おうとするが、逆に振り払った手を掴み取られる。 「…っ!」 文字通り、あっという間もなく、恐ろしいパワーで引き寄せられるジェニス。 両肩をがっちりと掴まれ、予想を遥かに上回る重量が、ずしりと伸し掛かってくる。 押し潰されまいと抗うジェニスの腹に、クイーン・ジョーの膝蹴りが叩き込まれた。 「がはっ!」 一瞬、足が浮く程の強烈な膝蹴りが、続いて、二発、三発と、ジェニスの無防備な腹を抉る。 防御をしようにも、がっちりと組まれてしまい、手を放すこともできない。 四発目の膝蹴りを喰らうと同時に、ジェニスは後ろに跳んだ。膝蹴りの威力を利用して、脱出を図ったのだった。 だが、クイーン・ジョーの動きは予想外に素早かった。 後ろに跳んだジェニスを捕らえようとした、クイーン・ジョーの手が、ジェニスの胸元に掛かり、戦闘服が剥ぎ取られる。 「きゃあぁぁっ!」 予想だにし得なかった事態に、泡を食って胸元を押さえる。 「…ジェニ…ス……ダメ!」 その時、セレスが呻いた。 次の瞬間、胸をかばって前屈みになった身体が、ふわりと浮いた。 持ち上げられている。 そう気づいた時、次に待ち受けているものを悟って、ジェニスは無我夢中で抵抗した。 「い、いやっ!」 何とか逃れようと、足で必死に宙を掻く。 だが、そんな抵抗をものともせずに、クイーン・ジョーは軽々とジェニスを抱え上げると、その鋼鉄の手で、もがく脚を捕えた。 「いやっ、いやぁっ!!」 あらん限りの力で抵抗するが、機械の腕の圧倒的な力の前に、為すすべもなく股を開かされ、セレスと同じくあられもない姿を晒してしまうジェニス。 そのまま、上下に揺さぶられ、責め立てられる。 折り曲げられた身体がみしみしと軋み、それに合わせて何度も脚を大きく開かされ、股裂きにされる。 苦痛もさることながら、恥ずかしい体勢を強いられたまま、嬲り者にされるという屈辱が、ジェニスを責め苛む。 初めこそ、力を振り絞って抵抗していたジェニスだが、次第に疲れ果て、やがてクイーン・ジョーの為すがままに嬲られていく。 そして、地球中に声が響き渡った。 「地球人達よ!」 ペダン星人の声だった。 「お前たちの頼りにするウルトラ戦姫は、我らの手に落ちた!」 声に従い、セレスとジェニスを抱え上げたまま、クイーン・ジョーが横に並ぶ。 「見よ、我らに逆らいし者達の、哀れな末路を!」 声と同時に、その姿が大空に投影された。 二人揃って同じ格好で抱え上げられ、股を開かされた姿が、夕空のスクリーンに大きく晒される。 その耐えがたい辱めに、ジェニスはぎゅっと目を瞑り、顔を背けた。 「…ごめんなさい……セレス……」 もはや意識が混濁しているのであろうか、荒く息をつくのみのセレスに、ジェニスの目から涙が伝い落ちた。